今回は小学校における校外委員のお話です。
地域の方々と協力して子どもたちの安全を守る
校外委員の仕事の特徴として、学校の外での活動が多いことがあげられます。
大きく分けると、地域行事の参加やお手伝い、安全対策、地区委員会の出席などです。
以下、実体験に基づいた詳細です。少しでも参考になれば幸いです。
地域行事
まずは地域行事について。
児童館のお祭り
地域によってはこども会のお祭りになるのかもしれませんが、うちの学校は児童館主催のお祭りに参加するというものでした。
各学校、ブースがあり、スーパーボールすくいや、わたあめ屋さんなど。
ただ、メインの仕切りは執行部なので、校外委員はそのお手伝いという位置づけでした。
社会を明るくする運動
これは子どもが学校に入るまでまったく知らない活動でした。
犯罪者の更生について地域全体で考えようという、全国的に行われている運動です。
略して社明(しゃめい)と呼ばれており、うちの地域では旗を持って、地元の吹奏楽部の学生たちと一緒にパレードします。
最後まで歩いた参加者には、景品があるのですが、その景品の袋詰めと配布、そして告知のためのティッシュ配りが校外委員の仕事でした。
マラソン大会
地区主催のマラソン大会で誘導係を担当しました。
コースから外れて走る子がいないよう誘導する仕事です。
地域清掃
定期的に行われるゴミ拾いで、実際に拾うのは子どもたちなのですが、その際の見守りが主な仕事です。
ゴミ拾いに夢中で、自転車が来てもよけない子がいたりするので。あとは、ほうきやちりとりで遊びださないか目を光らせたり。
年に2回程度ありました。
安全対策
次は安全に対する校外部の活動です。
こども110番の家
こども110番の家とは、子どもたちが犯罪に巻き込まれそうになった時、助けを求めやすいよう始まった取り組みです。
110番のステッカーや看板を設置しているお店やおうちには、助けを求めて避難することができ、受け入れた側は、子どもたちの一時的な保護、帰宅までを安全に見守る義務があります。
この趣旨を理解するため、校外委員の代表(主に部長)が、講習会に参加します。
結構しっかりした講習で、安全に対する各校の取り組みを発表する場面もあり、何も聞かされていなかった私は同行してくれた副会長に助けを求めた記憶があります…。
講習を受けたら他の委員と手分けして、110番の家に登録されているお店やお宅(70件ほど。学校によって違う)に、継続して登録可能か、確認します。
原則、直接足を運んで確認することになっていたので、不在の場合、また出直さなければならないのが大変でした。
面倒でも、お店の場合だと閉店してしまうこともあるので、足を運んで確認することは必要だと実感しましたね。
修正が必要な場合は名簿に赤色で修正し、担当の機関へ報告します。
通学路点検
事前に通学路で危険な場所がないかをメールで募り、実際に通学路を校外委員、先生、民生委員と一緒に歩いて確認します。
地区委員会
青少年地区育成委員会が正式名称。
その名の通り、青少年の健全な育成のための団体で、自治会代表、学校PTA代表、青年・女性団体代表、民生・児童委員、青少年委員、スポーツ推進委員等で構成されています。
役員会への出席
その中に校外委員も含まれており、年5回くらい行われる会議に参加します。
話し合う内容は地域行事開催についてや、今後の改善点についてなどです。
会長、または副会長も出席します。
最後に
学年委員のように保護者との接触が多かったり、広報委員のようにパソコンやスマホを駆使する作業もなかったので、委員初心者には比較的取り組みやすいのではと思いました。
行事の参加やお手伝いも、土日祝であることが多いので、平日フルタイム勤務の方におすすめします。逆に、平日時間が取りやすい方は譲ってあげて~と個人的に思いました。(もちろん学校によって、地域によって違うということ大前提です)
ちなみにうちの学校では一番人気の委員でした。副会長と一緒に活動することも多いので、不安点も解消しやすかったです。
参考元リンク
社会を明るくする運動 http://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo_hogo06.html
こども110番の家
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/kodomo/kodomo110.html
地区委員会
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e030/qa/kurashi/volunteer/jichikai/community05.html
民生委員
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201305/1.html