委員を決めるときに気をつけたいこと

学校再開とともにPTAも動き出しますね。

ところで、今年度の委員決め、終わっていますか?うちの場合は決まっている学年もありますが小、中ともまだ全員決まっていません。

 

この委員決め。選出するほう、されるほう、ともに気が重いのが正直なところです。

 

もちろんすんなり決まる年もありますが、基本的に学年が上がっていくにつれ、難航しがち。

 

どうしても重くなりがちな役員決めの場。どうしたら和やかに話を進めることができるでしょうか。

実は気づかぬうちに、仕切る側が重い雰囲気にしてしまっているかも?伝え方や話の進め方で場の空気は変わります。

 

今回はそんな委員決めを「行う側」に焦点をあてた内容です。

委員決めの時に気をつけることは?

早く委員を決めたい一心から、焦って話を進めていませんか?そして緊張から顔も引きつり、ますます場の雰囲気も重くなってしまうというループに。なるべくその状況を回避するにはどんなことに気をつければいいのでしょうか。

委員決め

 

相手の気持ちに寄り添う

すでに役員や委員を経験していると忘れがちですが、あなたは初めて役を引き受けた時のことを覚えていますか?きっと少なからず不安を抱えていたはずです。

 

そう、委員決めの場にいる人たちは「不安」なんです。

 

そこを踏まえず、いきなり本題に入ってしまうと、聞く側は頑なになってしまいます。ましてや情熱的に「やったら楽しいですよ!どうですか!保護者同士のつながりも持てるし!」と「メリット」を語ってしまうと、逆効果。

温度差ってやつですね。引かれる可能性が高いです。

第一メリットなんて、それぞれのとらえ方で変わってくるので一概に言い切れません。楽しいか楽しくないかは「未知」なのです。

体験談として「私は楽しかった」と言うぶんにはいいと思いますが、それでもテンション高く話してしまうと受け入れられにくいでしょう。

 

ただ、ある程度相手が興味をもってくれそうな話をするときは、情熱さが好印象になることもあります。

ですが一般的にPTAの話を進んで聞く方は少ないでしょうから、どちらかといえば落ち着いて話すほうが受け入れてもらいやすいと思います

 

情熱的に語る必要はありませんが「笑顔」は重要です。笑顔は人の心を開く効果があるので、始まる前に、自分なりに笑顔になれる方法を見つけておくと自然にやわらかい表情になってリラックスできるかと思います。(スマホに動物の癒し画像を保存しておくとか、面白かった話を思い出す、など)

リラックス


いきなり本題はNG

「決める側」になってわかったのですが、やはり早く決めたい気持ちが先走り、あいさつもそこそこ「では〇〇委員に立候補してくださる方は…」となりがちです。

 

実際の話ですが、うちの学校では1学期最初の保護者会と委員決めはセットで行われます。

その年は委員決めを先にしてから保護者会に移ろうという流れでした。

「早く委員決めを終えて、保護者会に臨みたい」という焦りの気持ちと「保護者会の後だと、委員決めを避けて帰ってしまう人がいるかもしれない」という不安からくる判断でした。

 

結果、固い雰囲気のままなかなか決まらず、反省を誓った年となってしまいました。

保護者同士の最初の集まりでいきなり委員決めから始まったらそりゃ警戒しますよね…。後から考えたらそう思えるのですが、当時は余裕が持てませんでした。

 

やはり保護者会である程度場が温まった後に委員決めのほうが良かったと思います。保護者会のときの雰囲気で「その日の空気」がある程度把握もできますし。

 

うちの学校は小、中ともに少人数校でしたので、学年全体で知らない人はほとんどいなかったので何とかなるだろうという気持ちもあったと思います。

これがもしクラスが多い、知らない人ばかりの学校だったらもっと厳しかったかもしれません。


ではどのようにすればよかったのか

ワンクッション置いてから本題に入るほうがスムーズだというのはお伝えしました。

もし保護者会のあと委員決めなら、そこから拾った雑談をしてからでもいいですね。

いきなり委員決めからスタートするなら、まずメインで話を進行する人が自分の話をある程度して、和ませてからのほうがいいと思います。もちろん自慢などはNG。場にいる全員共通の話題と言えば「子ども」のことですから、最近の子どもとのエピソードなどを話し「うちも…」と共感をうながすことができれば、その後の本題も受け入れられやすくなるのではないでしょうか。

 

思い返してみると、先生の話の切り出し方もそれぞれ違うなぁということに気づきます。

話を聞きたくなる先生と、そうじゃない先生…いませんか?

話を聞きたくなる先生はやっぱり最初に雑談を軽く入れたり、笑いを入れたりしています。

 

委員決めという気の重いことに移る前にいかに打ち解けやすい雰囲気を「作る」か。これだけで「迷っている人」の決断の手助けになると思います。「迷っている人」とは「自分にできるかどうかわからない」という気持ちから、手を上げることをためらっている人のことです。


まとめ

相手の不安や緊張をほぐすことが第一。そのため、いきなり本題に入るのではなく、場を温めるような雑談をしたあとのほうが効果的。保護者会も行われるなら、その後に。

決める側は一方的に話を進めがちなので、場の雰囲気を見ながら臨機応変に対応していくことが大事です。

 

雑談といっても何を話せばいいかわからない方へのおすすめ本