今回はPTA役員、委員の具体的な役割、仕事内容について書きたいと思います。
まずさらっとPTAの概要を。
児童が学校生活を送る上でのサポートが目的。
保護者と教職員で構成されている任意参加のボランティア団体。
もっと詳しく知りたい方は検索すればたくさん出てきます。
でも、知らなくてもまったく問題ありません!
知りたいのは、組織の成り立ちや概要よりも具体的に何をしているのか?どんな役がいいのか?ですよね。
執行部、専門部とは
PTAの構成は執行部(本部役員とも言われる)と専門部(専門委員とも言われる)に分かれており、その中でそれぞれ役割分担をしています。
執行部には会長、副会長、書記、会計、会計監査と5つの役があり、PTAの中枢を担っています。はい、こう書くと大変そうなイメージですね。でも、自分に合った役なら苦にならずこなせたりします。
そして専門部。一般的にはこちらの役を引き受ける方が大半だと思います。
主に学年部、広報部、校外部の三つですが、学校によっては企画部やベルマーク部などもあるようです。
そしてどの役についても言えることは、行事への参加はほぼ必須で、準備や片付けのため早めに学校へ行ったり、帰宅が遅くなることもあります。
執行部役員について
ここからは執行部役員の具体的な役割と仕事内容について、また、どんな人が向いているのかを説明していきます。
会長の役割、仕事内容
学校の顔として入学式や卒業式、運動会、歓送迎会などの行事で挨拶をすることが多いです。
また、他校の入学式、卒業式にも来賓として呼ばれます。
PTA連合会(市区町村単位でのPTAの集まり)への参加など。
どんな人が向いているか
自営業などで時間が取れる方が多いですが、サラリーマンでも、有給を取得して参加している方がいました。PTAが好きなパパさんだったので、苦ではなかったようです。
挨拶を任されることが多いので、人前で話すことに抵抗がない方のほうが向いているといえます。性格的にはあまり細かいことは気にしないタイプのほうがうまくいく気がします。
副会長の役割、仕事内容
主に会長のサポート役ですが、学校と執行部、執行部と専門部を取り持つ調整役も担っています。委員会では司会役を務めることも多く、執行部の中で一番重要な役です。また、会長の代理で、他校へ出向いたりもします。
どんな人が向いているか
マメに連絡を取るのが苦じゃない方、学校や地域の情報をある程度持っている方のほうがやりやすいでしょう。
書記の役割、仕事内容
委員会の資料や議事録作成、名簿作成などが主な仕事です。
どんな人が向いているか
パソコンでの文章作成がある程度できる方。ワードやエクセルも使えればベストですが、できなくてもGoogleドキュメントなどで作成は可能です。書類準備のため学校へ出向く頻度が割と高めなので、ある程度時間が取れる方のほうがやりやすいかもしれません。
会計の役割、仕事内容
PTA会費の管理が主な仕事です。役員や委員が立て替えたお金の清算、予算案作成、年度末の決算書作成。総会では数字を読み上げて報告します。
備品の購入や管理を任されることも多いです。
どんな人が向いているか
入出金の記録を付けるので、ある程度事務作業ができる方。学校によって帳簿の管理方法が違うと思いますが、エクセルで管理しているならその知識も多少は求められる可能性があります。
会計監査の役割、仕事内容
会計に不正がないかチェックし、問題がなければ署名、捺印。総会の場で、会計に相違がないことを報告します。
どんな人が向いているか
執行部が初めての方でもやりやすい役です。出番は少なめなので、仕事との両立が難しいという方は、狙い目の役かもしれません。
専門部員について
ここからは専門部の具体的な役割と仕事内容について、また、どんな人が向いているのかを説明していきます。
学年部の役割、仕事内容
執行部からの連絡をクラスに回したり、保護者同士の交流を深める親睦会の企画、その他、学年で行われる行事の企画、とりまとめ、次年度の委員決めなど。
お子さんが卒業年にあたる場合、卒業対策委員長を兼ねる場合もある。学校によって大きな違いが出やすい部。
どんな人が向いているか
執行部における副会長に近いものがある。第一子で1年生の学年部を引き受けると、学校のことや保護者のことがわからないまま、行事等を仕切らなければいけないので、大変かもしれません。時期や学年によっては学校へ行く頻度が高めなので、ある程度時間が取れる方のほうがやりやすい。
広報部の役割、仕事内容
PTA発行の広報誌の作成。
写真撮影、原稿依頼、誌面作成、校正、配布までを行う。
どんな人が向いているか
パソコンがある程度できて、文章を考えるのが苦じゃない方。誌面作成は手書きでもできますが、やはりパソコンを扱えたほうが作業が楽。
締め切りが近づくと、集中的に作業する必要があるので、その時間が取れる方。
校外委員の役割、仕事内容
地域行事への参加やお手伝い、地区委員会(町内会等、近隣住人代表の方との会合)への参加。
どんな人が向いているか
事務作業より体を動かすのが好きな方。地域行事は土日祝に行われることが多いので、仕事が土日祝休みの方は引き受けやすいといえます。
どの役をいつやるか考えよう
それぞれの役割や仕事内容を説明しましたが、あくまでも目安です。
基本的な部分はどの学校も同じだと思いますが、細かい部分は学校ごとに違いがあり、また、同じ学校でも年度によって活動内容が微妙に変わったりもします。
基本的なことを踏まえた上で、自分に合いそうな役をいつやるのか考えておくと、選出の際落ち着いて対応できると思います。
仕事や家のこととの兼ね合い、下にお子さんがいる場合など、それぞれ事情があると思いますが、伝えなければ伝わりません。
「〇〇さんどうですか?」と振られた時に「今年度は難しいですが〇年生の時ならできそうです」と答えれば、きっと配慮してくれると思います。
でも、どう考えても事情が許さず引き受けられない!という場合は、先生を通して執行部に伝えてもらうのも一つの方法です。
自分から情報を取りにいくことも大事
わからないことをわからないまま放置しておくとどんどん不安になり、ますます活動に対して後ろ向きになってしまいます。
先述の通り、細かい部分は直接聞かないとわかりません。
できれば引き受ける前に不安点を洗い出しておき、クリアにしておくとベストでしょう。
まとめ
自分に合う役を見つける→合わないことを1年間続けるのは大変です。
いつやれるか決めておく→ゆとりが持てそうな年が予想できるならその年に。
余裕がないとトラブルの原因になりがちです。
なるべく情報を集めておく→不安になるのは「知らないから」です。委員経験者に話が聞ければベストですが、難しそうなら選出の際に聞くのもいいと思います。
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